地下湿地定期便

地下や湿地の生物をただただ愛でる日記

砂浜の河川敷

2021/3/29

 私の家は某河川中流域に存在しているのでよく河川敷に行くのですが、その種類は大きく2つに分けられます。土と砂です。本来砂浜が広がっていたそうですが、盛り土や植樹の影響で今では土の河原が殆どを占めています。

 そうして今でも僅かに存在している砂浜には、非常に多くの生物が水陸問わず存在しているので、今回はそれらを狙ってギリギリ自転車圏内の砂浜に出かけました。

 到着すると、幼少期には見なかった水上オートバイが飛び交っていて、採集できる場所は隅っこしか残されていませんでした。仕方なく水辺に降りて根際を掬ってみると…

カマツカ Pseudogobio esocinus

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何気に人生初のカマツカです。某スーパー湿地戦士によると、カマツカは口髭の長さによって近似2種と区別できるらしく、この個体は目の前端に達しないので無印であると判断しました。

 次に長靴でギリギリの深さに生えていた植物の根際を掬ってみると…

・キベリマメゲンゴロウ幼虫 Platambus fimbriatus

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まさかこんな場所に環境省RDB絶滅危惧種がいるとは思いませんでした!しかし今回は幼虫しかみられなかったので、少し時間を置いてまた来ます。

 そして網の中をよく見ると、小さな二枚貝がたくさんいました…

シジミガイ科の一種

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淡水二枚貝は良い場所の指標なので見ると嬉しくなります。もちろん種なんてもんは分かりませんがね… 笑

 

 今日は昔遊んだ場所の環境の変化に驚かされましたが、まだ生き残ってくれている種もいることが分かったので、今の内にその状況を解明してどんどん発信していこうと思います。

 

参考文献

https://oikawamaru.hatenablog.com/entry/2019/04/24/230849

・三田村敏正ほか,「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシ ハンドブック」,文一総合出版, 2017